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専門コラム 第56話 広がる動画マーケティングツールって何?

本コラムの第54話で、“コロナ時代の営業マンは付加価値(マーケティング力)を持つべき”という意見を述べました。

また、そのコラムの中で「動画マーケティング」ツールという言葉を用いました。

 

古いかもしれませんが、オフラインでのマーケティングツールと言えば、本来は文書型(チラシ、ダイレクトメール、ニュースレターなど)のツールを思い付きます。

ところが2018年あたりから、急激に増え出したのがYouTubeを中心とした動画チャンネルによるマーケティングです。

 

不動産や建築分野のチャンネルはまだ全体として少ないのですが、実際に実務経験をしている方が配信していることから、情報の信頼性は通常のウェブサイトより高いものが多い印象です。

もちろんマーケティングツールとしても、成功例は増えています。

ここでは住宅関連の動画マーケティングの動きを探ってみましょう。

 

広がる動画マーケティングツールって何?

話題の【YouTube】チャンネル しかし注意しなければいけない側面も?

動画マーケティングと聞いて私たちがまず思い浮かべるのは、やはりYouTubeチャンネルでしょう。

 

先ほど申した通り、YouTubeチャンネルの運営者は、実務経験を有する会社の代表者あるいはナンバーツークラスの方がほとんどです。

そのため、語られる情報は信頼できるものが多く、筆者も参考にさせてもらう事がよくあります。

 

ただ動画マーケティングは「誰でも簡単に始められる」反面、実は運営者の人柄がモロに表に出やすく、文書型マーケティングとは違った難しさがあります。

 

ちなみに住宅、不動産系の動画の中で、マーケティングツールとしても成功しているYouTubeチャンネルには共通点があります。

例えば、

• メインパーソナリティの人柄が良い、魅力がある。

• 声のトーンが聞きやすい、音量が適切に調整されている。

• 話している内容が共感できる、信頼できる(押し付けがましくない)

などが思い付きます。

 

当然ながら、話し上手だからと言って成功する訳ではありません。

逆に、話しはそんなに上手でなくても成功しているチャンネルはたくさんあります。

 

YouTubeをマーケティングツールとして生かした好例として、千葉県に事務所を構える「ふくろう不動産」があります。

発信している情報は、不動産の買い手の立場に立った有益なものばかりで、バイヤーズエージェントとして手堅い支持者を集めています。

 

逆にこれらの項目に反したチャンネルは登録もされ難く、マーケティングツールとしても失敗する可能性があります。

 

話す言葉に人柄が伝わってこない、音量が動画ごとにバラバラ、内容に一貫性がなく、情熱が感じられない等々……かつてはブルー・オーシャンと言われていたこの分野も、すでにレッド・オーシャンとなりつつあります。

 

このような印象をユーザーに与えている場合は、チャンネルのコンセプトを見直してみる必要があるでしょう。

 ※(参考サイト)ふくろう不動産    https://www.youtube.com/channel/UCnD6uj71NaPcEOYi5CZO-AQ

 

動画マーケティングのメリットは自宅に居ながら「家を自由に内見できる」こと

いずれにしても、動画マーケティングの基本は、パーソナリティの会話力に左右されることは間違いないようです。

つまり、文字や言葉などの違いはあっても、発するワードに強く影響される点では、動画も文書型もあまり大差はありません。

 

ただ唯一の違いを挙げるなら、動画マーケティングは自社の家を動画で表現できる点です。

これはサイト内の要所に、YouTubeのリンクを貼り付けてあるものが代表的な例です。

 

こうすることで動画マーケティングは、現場を見学しているのと変わらない(またはそれ以上の)臨場感を体験できるばかりか、自宅に居ながら、細部の“見せ場”も自由にリピート閲覧できます。

 

なおリアルな現場以外にも、特定の図面をもとに、高速な3Dレンダリングツールで、CADから取り込んだ建物を、動画として自由に内見できるツールもあります。

「ルミオン」がその一例です。

現場数がまだ少ない会社では、こうしたツールがあれば、自社が提案した家を動画として閲覧できるでしょう。

※(参考サイト) Lumion https://lumion3d.jp

 

動画マーケティングを採用する会社は「独自の集客の仕組み」があるところも!

すでにお気づきの方もいるでしょうが、こうして見ると動画マーケティングは本来会社の取り組みであって、文書型マーケティングとは全く別の種類のマーケティングと言えます。

 

別の言い方をすれば、文書型マーケティングは営業マン一人でもやれます。

しかし動画マーケティングは営業一人では取り組めません。

最低でも社長か会社のナンバーツークラスの人、またはウェブマスターなどの承諾が必要です。

 

そのため、営業マンが手っ取り早くマーケティング活動を始める場合は、やはり文書型マーケティングから始めるしかないでしょう。

 

なお、動画マーケティングに積極的な会社は、集客にも意識的に取り組んでいます。

また、このようなスタイルで経営が上手く回っている住宅会社は、独自に「集客の仕組み」を持つ傾向にあります。つまり営業は、まさしく“売るだけで良い”会社もあります。

 

皆さんがどのタイプの会社に所属しているかは分かりませんが、所属する会社に合わせた営業スタイルを遂行しましょう。