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専門コラム 第23話 お部屋を広く見せるテクニック

  

「部屋を広く見せたい!」と思うのは、多くの方が思うところ。

 

間取り自体を広げるのは現実的には難しいけれど、「目の錯覚」を利用して広く見せることはできますよ。

 

そこで今回は、レイアウトやインテリアコーディネートを使ってお部屋を広く見せるテクニックをご紹介いたします。

 

  

お部屋を広く見せるテクニック

部屋に抜け感を作る!床面を見せて開放感を

 

一般的に、家具は部屋の床面積に対して1/3ほどに抑えることが理想的とされていますが、収納力の問題や使い勝手で難しいこともあるでしょう。

 

そんなときには、家具選びが重要になってきます。

 

広いお部屋に見せるには、床の露出面積を増やし「抜け感」を作るのが効果的です。

 

新しく家具選びをする際は、こんな点に注目してみてください。

 

・大きな家具は脚付きを選んで床下に抜け感を作る

・接地面の少ない細い脚の家具を選ぶ

・床が見えるガラス天板のテーブルを選ぶ

・収納棚や間仕切り収納は背板のないオープンタイプを選ぶ

 

この4つのポイントは、いづれも「床や壁の露出面積を増やす」テクニック。

 

余裕のある空き空間を作ることで、圧迫感を払拭し開放感のある雰囲気を演出することができます。

 

またレイアウトでは、入口から窓に向かっての直線ラインに、目線を遮る家具を配置しないこともポイント。

 

背の高い収納家具を置く場合は、手前に配置するなど視線に入りにくい場所を選ぶと、圧迫感を回避することができますよ。

   

  

鏡と光のトリックで奥行きを作る

  

対面を映し込み視覚的に広く見せてくれる「鏡」の活用も有効です。

 

窓からの採光や照明の光も反射するので、お部屋を明るく見せてくれる効果も期待できます。

 

取り入れる際は、インテリアスタイルに合った素材・形状のフレームと少し大きめのサイズを選んでみましょう。

 

配置はグリーンや間接照明が映りこむ角度・背景を考えながら、広く見える場所を探してみてくださいね。

 

またリビングには部屋の角に、フロアスタンドなどの間接照明を置いて多灯使いに切り替えるのをおすすめします。

 

光の広がりが角に目線を引き付け、奥行きや広がりを感じさせることができます。

 

おしゃれな雰囲気にもなり、比較的手軽にできるのでぜひ取り入れてみて欲しいテクニックです。

 

 

ファブリックの色使いや窓装飾を見直す

 

意外に大きな面積を占めるカーテンやラグなどのファブリックに、白やアイボリー、パステルカラーなどの膨張色を選ぶのもおすすめです。

 

さらに思い切った変化を求めるなら、ウィンドウトリートメントの見直しも良いかもしれません。

 

窓辺に厚みを感じさせないブラインドやロールスクリーン、ローマンシェードなら、窓廻りを見違えるほどスッキリ広く感じさせることができますよ。

   

   


   

 

いかがでしたか?お部屋を広く見せるには、「視線がどこに行くか」に着目してレイアウトやコーディネートを考えてみるのもひとつの手です。

 

すぐに手を付けることはできなくても、少しづつ自分らしい空間に近づけていくことこそインテリアの醍醐味。

 

ぜひ理想の空間作りに役立ててみてくださいね。

  

    

  

記事提供:オフィスアシスト Michi  代表 中川 美智子

  

もともと技術的なことが大好き。

前職は医薬品の工程設計や設備設計に携わり、実際にモノづくりの現場を経験しています。また、技術資料も日常的に制作していました。

そこで培った解析力をもとにお客さまの会社や製品の技術的な良さ、魅力をわかりやすく整理し、デザインを通して発信いたします。