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専門コラム 第190話 自分の心に正直になることで得られるもの

   

いよいよ佳境を迎えた深掘りシリーズ。
今日で深掘りは一旦お仕舞いです。

今回はテーマをより分かりやすくするため、
本文の前半で、営業時代の恥ずかしいエピソードを紹介します。

こちらの体験した事件のようなものが、
テーマである心地よさに集中するための理解に
役立ってもらえるなら、何も言うことはありません。

 

自分の心に正直になることで得られるもの

1 転職したばかりの工務店で起きたあるエピソード

 

私事になりますが、
とある地域工務店に営業として転職した時のことです。

それは年が押し迫った12月のこと。
開催された住宅内見会に、
私は自分の見込み客を一件も招くことができませんでした。

細かなことは省きますが、
筆者は営業経験者として、言わば「鳴り物入り」で入社しました。

だからそのイベントに、たった一人でも見込み客、
または「ただの知り合い」でも連れてこれなかったことが、
とても恥ずかしかった。
また営業経験者として許せなかった。

そのことを今もはっきり覚えています。

その住宅内見会が開催されたのは、
転職して間もない時期でした。
今から考えると、そのイベントでは
新規客だけを追っても、まだ十分だったかもしれません。

しかし営業経験者としての意地もあったのでしょう。
イベントに来てくれそうな見込み客が数名いると
社長にも伝えたのです。

それで結果ゼロ客だったというなら、まだ許せます。

イベントが終わり、片付けが済んだ後、
事務所の戻ると、筆者は数名の見込み客に、
どうしてイベントに来てもらえなかったかを
電話で問い正したのです。

それも他の営業や社長が聞こえるように……

もちろん今なら、そんな失礼なことは絶対しません。
またそれをやることで、
営業面で全くプラスにならないことも知っています。


ただその時は、余計なプライドがそうさせました。

   

2 「そもそも出来そうもないことはやらない!」と誓う

  

その後しばらく、言いようもない自己嫌悪で
仕事も数日手につきませんでした。

そしてこのことを機に、ある決心をしました。

その決心とは次のようなことです。

出来そうもないことは初めからやらない

自分の心にウソをつくのを止める

早期に自分に合った営業法を見つける

あんな自己嫌悪を感じ、数日悩むぐらいなら、
変な格好付けから一切手を引こう。

そしてこのことがきっかけで、数ヶ月後に
営業としてはじめて、文章だけのニュースレターを発行します。

ただし、ニュースレターが軌道に乗ってから、
考えてみれば、営業に関するほぼ全てのストレスから
解放されました。

毎月の数字についても然り、
イベントの集客についても
ストレスを感じなくなりました。

そして現役を離れて思うことは、
この状態こそ、何かにワクワクすることと
一緒ではないかということです。

もちろん自己実現や精神世界の分野には、
他にも必要なことがたくさん記されています。

ただベースにあるのは、
自分のエネルギー状態を上げることです。

そしてそれには、先ほど上げた決心のほかに、

気分を心地よくする

自分を常にゴキゲンな状態にする

心をフラットな状態にする

といった、
自分の身の回りのルーティンや身だしなみから、
ちょっとした習慣の見直しも効果絶大です。

というのも潜在意識は
自分に出来そうもないことを
そう簡単に信じてはくれません。

だから身の回りの小さなことから、

気分を作っていくことが重要なのです。

   

3 ほんのちょっとした違いで局面がガラッと変わる

 

そのことをトップセールスは
無意識に気づいているのかもしれません。

だから売れている人は絶対に
無理な営業はしません。

彼らは初めからイベントに現れないお客さまを
把握しています。またうそぶいて、良くない現実が
押し寄せることにも承知しています。

もちろん、自分だけの営業方法も彼らは構築済みです。

ここでもう一度、
あの記事から例の一節を抜き出してみましょう。

たとえば、全ての営業マンが
私や小野氏のような、語るのに致命的な欠陥を抱えてはいません。
逆に彼らにとっては、書いて伝えるより、口で伝えたほうが
「心地よい」のかもしれません。

私たちはお互いの「心地よい」について、
もっと神経質になったほうがいいでしょう。
また各人の心地よさがどういうものか、
思い出したほう良いでしょう。

『「心地よさ」を求めると仕事も環境も好転する』(2022.04.06)

現在、受注に関して良い流れが来ていない方は、
自分にとっての心地よさとは何か、
もう一度考えてみるといいでしょう。

信じられないかもしれませんが、
ほんのちょっとした違いで、
ある局面がガラッと変わることはあります。

まず誰にもできること。
それは営業として、身だしなみや持ち物を
自分の好みのものに統一してみましょう。

あなたに良きことが起こることを祈っています。

 

 

  

  

 

 

記事提供:経営ビジネス相談センター(株) 代表取締役 中川 義崇

 

弊社は、日本で唯一の『営業マンのための人事考課制度』を専門的に指導するアドバイザリー機関です。

営業マンの業績アップを目的とした人事考課制度を構築するための指導、教育・助言を行っています。

また、人事考課制度を戦略的に活用し、高確率で新規顧客を獲得するための方法論を日々研究しています。