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専門コラム 第249話 あるトップ営業マンの話~小林正観さん講演会 DVD より

    

皆さんは小林正観さんという方を知っているでしょうか?

小林正観さんは 1948 年生まれ。生きていれば今年で74歳。いわゆる「団塊の世代」に属する方ですね。

多くの著作、そしてユニークな講演で知られている正観さんですが、もとはアルバイトで始めた旅行作家業が当たり、やがて心学などの研究や企業からの顧問として多彩に活躍されます。

熱烈なファンも多い小林正観さんですが、反対にアンチもそこそこ居ると聞きます。
自身も以前からよく知るファンではありませんが、偶然が重なり、しばらく正観さんの動画を見聞きするようになりました。 そんなわけで、本日は俄かファン(?)の心を捉えた正観さんの「営業が登場する動画」を、皆さんと共有したいと思います。

  

あるトップ営業マンの話~小林正観さん講演会 DVD より

1 身の廻りの宇宙現象はすべて波動の成せる技?

 

私の心を捉えた正観さんの動画は『あるトップ営業マンの話~輪廻転生と経営の宇宙法則~[1]』です。

(やはり「営業、営業マン」という言葉に、どうも弱いようです)

それまで座ったまま、それぞれの営業のエピソードを静かに語っていた静観さんですが、
この動画の後半でおもむろに立ち上がってホワイトボードに向かうと、「易経」という中国最古の占いの書物を紹介します。

そして「易経」という本の冒頭に書かれているとされる「運は動より生ず」という言葉を、ホワイトボードの「易経」というタイトルの下に記します。

次に「運は動より生ず」の意味を、心の動き、「足立郁朗さん[2]的に言えば、運は波動より生ず」と書き直すと、正観さんは言います。
「実は、私たちを取り囲む宇宙現象というのは、すべて波動の成せる技らしい」と……

この動画は最後の途中で途切れてしまい、それがとても残念です。

ただ、ご自身がいちばん触れたかったところは——営業のエピソードもありますが——「私たちを取り囲む宇宙現象というのは、全部波動の成せる技らしい」という言葉、そこに集約されているだろうと感じました。

波動といえば、テレビのニュースを付けていると、連日波動の低い話が飛び込んできます。

波動の低い話とは、コロナで受け取れる持続化給付金を、本来なら受け取ることができない人たちによって貪られている話題——まだ件数は増えるでしょう——や、平和で安心して暮らせるはずの子どもたちが、親から全く意味の無い虐待を受けて亡くなる悲劇などが並びます。

しかし神様は元々、私たちの心に高い波動の状態を植え付けて下さったようです。
そして余計な自我を付加しなければ、人間はずっと波動の高い状態を維持できるのです。

ちなみに、波動の高い心の状態とは以下の 7 つを言うようです。

  • 1)明るさ
  • 2)温かさ
  • 3)優しさ
  • 4)厳しさ(自分に対する)
  • 5)奥深さ
  • 6)謙虚さ
  • 7)感謝の心

以上は、1)から7)に向かうに従い、波動はより高くなること。
もっとも波動が高いのは「感謝の心」という話は、自身も聞いたことがあります。


[1] [あるトップ営業マンの話~輪廻転生と経営の宇宙法則~](https://www.youtube.com/watch?v=YhQljSkhpnw)

[2] 『波動の法則 ― 宇宙からのメッセージ』(ナチュラルスピリット 3 月 1 日, 2007年)を描いた著者、建築家。

   

2 自我の 6 つの段階とは

 

これに対し、後付けで授けられた(多分)のが「自我」です。

皆さんの中では、自我というと「自我の発動」など、大人の感情が動くサインとして(つまり良い意味で)捉えている方も多いと思います。しかしここでの自我は、波動の低さを表す知らせとして(どちらかと言うと「あまり良くない意味」で)使われています。

自我も全部で 6 つの段階に分かれて、以下のように付いてきます。

  • マイナス1)拗ねる、腐る、僻む
  • マイナス2)不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句
  • マイナス3)イライラ、立腹、威張る、怒る、怒鳴る
  • マイナス4)恨む、憎む、呪う
  • マイナス5)敵対する、攻撃する、喧嘩をする
  • マイナス6)殺傷する

そしてこのことを頭に入れて、営業マンの話を再生すると「波動の高い生き方」がよく理解できます。

また、このビデオで語っているのは、どうやら静観さんの経営者のセミナーらしいということ。
ですから単に講演会で「良い話」を語っているのではなく、経営者の方たちに「勉強の意味で」このような話を態々しています。

そして正観さんは、この話を社員にする際のアドバイスとして、次のようなことを挙げています。

  • 社長自らが、そういう話に「感動する心」を持つこと
  • そしてそういう話の勉強をする
  • また、そういう話を沢山仕入れる
  • 何かにつけて、そう話を社員に話してやる

但し、話をするとき、「お前はこの話のようなことを実践しなさい」とは絶対に言わないこと

(正観さんは、これを「一般論の如く、シャワーのように降らせる」という言い方をしていました。)

そしてもし時間があれば、経営に携わらない営業の方も、ビデオの前半で登場する、興味深いエピソードを聞いてみてください。

   

3 心がきれいな人は何かを狙ってはやらない

 

皆さんは、動画で紹介した営業の仕事ぶりをお聞きになられれて、どう感じたでしょうか?

こういう人たちのことを、一般に「波動が高い人」と言います。

またここで大事なのは、彼等は何も「狙って」やっているわけではないということです。
事務機のトップ営業マンも、マツダのディーラーの方も、その人の美意識に従って、或いは困っている人を放っておけない性分だから、やっているのです。

またこれを狙ってやっていたとしたら、事務機のトップ営業マンにしても、帝国ホテルのコック長に登り詰めた方も、「意識して」やっていることが周りにバレてしまうでしょう。

このことは、名も無きアルバイト従業員の方の場合も同じです。

だから、マツダのディーラーのお客さまは「あの人がニッサンを売るのだったら、私もニッサンにする」、「ホンダを売るのだったらホンダにする」と、全員が口を揃えて言うのです。

要は、すべて営業マンが放つ波動(振動)に震えて起きている現象なのです。

なお、あとで知ったことですが、静観さんのお子さまは、重い障害を持って生まれたそうです。その後、静観さんの視界に入るものはしばらく白黒の世界だったと言います。そのぐらいショックが大きかったのです。

もともと潜在能力や超常現象に興味があったとされる静観さんが、こちらの分野にも知見を広げていったのは、こういうことと関係がありそうです。

また機会をみて、触れられればと思います。

  

  

  

 

記事提供:経営ビジネス相談センター(株) 代表取締役 中川 義崇

 

弊社は、日本で唯一の『営業マンのための人事考課制度』を専門的に指導するアドバイザリー機関です。

営業マンの業績アップを目的とした人事考課制度を構築するための指導、教育・助言を行っています。

また、人事考課制度を戦略的に活用し、高確率で新規顧客を獲得するための方法論を日々研究しています。