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専門コラム 第253話 【続編】得意なことで徹底的に磨きをかけると人生が変わる!〜上手く行っているものを取り敢えず続けてみよう

    

先だってのコラムで、スピリチュアリストの MOMOYO さんの話を紹介しました。

今日のコラムはその続編です。

お金の心配を無くすには、何より才能と努力。
この二つが融合した時、お金と言うものが発生するということでした。

それには先ず自分の得意分野を知ること。
自分の得意分野とは、努力を努力と思わないほど、細胞レベルで好きというものに出会うという主張です。

しかしこの話は MOMOYO さんが初めて唱えたものではありません。
「自分の好きなことで思いっきり努力する」。このようなことは、皆さんの中にもすでに聞いたことがある方はいるはず。

でも結構いい歳になっても、自分の才能が分からず彷徨う方が多い。これが現状のようです。 この続編では、才能とはいったい何か、自分の得意分野を知るとはどういうことなのか、考えてみたいと思います。

  

【続編】得意なことで徹底的に磨きをかけると人生が変わる!〜上手く行っているものを取り敢えず続けてみよう

1 目の前の上手く行っているものを取り敢えず続けてみる

 

英国や海外の富裕層ならいざ知らず、日本の平凡な家庭に育った方は、自分の得意分野も分からずに大人になる方がほとんどです。
それは僕たち日本人が、自ら「得意なこと」に出会うことが特別なこと、
あるいは人生を豊かにする唯一の方法ということを知らず、日常を生きているから。

ただそんな僕たちにも、比較的やれそうなことがあります。
それは単純に、目の前の上手く行っていることを、取り敢えず続けてみるということ。
また上手く行っていない事でも、可能性があるものは出来る限りやり続けてみることです。

可能性がある・なしかの判断は、各自に任せます。
ただ明らかに選択段階で失敗と見極めたもの以外は、出来る限りやり続けることです。

その理由は、何が自分に合っているかが分からないからです。

残念ですが、この前のコラムにあったような富裕層の家庭でやられていること、また10代の頃、料理人を目指すため、ワンレッスン数万円を自己投資できるMOMOYO さんのような環境は、皆が用意できるわけではありません。

でもそんな僕らでも、働いてお給料をいただきながら、自分の得意分野を探すことはできます。

いちばん良くないのは、何もしないで心の旅を続けてしまうことです。
それでも、お金に余裕があればまだいいでしょう。しかし余裕もないのに、ろくに稼ぎもせず、自分の得意なことや天職が何かを考えに耽けるなど、このコラムでは薦められません。 お金がなければ、アルバイトでも何でもいいので、とにかく働くことです。
そして自分の人生で少しでも上手く行っていることを継続させる。
それ以外で自分の得意分野、果また天職を見つけることなど、到底不可能なのではと思います。

   

2 生きるために仕方なく選んだ仕事が天職へと変わる瞬間

 

筆者は建築土木のエンジニア志望でしたが、どういう訳か、大学を卒業して以来、営業や販売の仕事をずっと続けています。

これは偏見かもしれませんが、営業や販売の仕事を、自分の得意分野、また天職と捉えている方、そもそも現在も少ないのではないでしょうか。
というか、ほぼいないと思ってもらって間違いない。

採用する側も、単に営業や販売では人が集まらないからでしょう。
かつては「企画営業」や「営業企画」などと、やたら「企画」という言葉を使って人材を募る。言ってしまえばそんな時代でした。
よく言われる就職先ランキングでは、定番の一流メーカーや商社、あるいは証券や銀行など大手金融会社が上位を占めていました。

ところが入った会社は「〇〇の五戒」なるものを、毎朝大声を張り上げ、唱和させられたものです。
大卒の人間がどうしてこんなことをしなければならないのか。
当時は全く意味が解せませんでした。

しかし取り敢えず続けてみたことで、生きていくために仕方なく選んだ仕事が「自分の得意分野」、また天職へと、気づかずに変わっていきました。

   

3 モノを売るとは「お客さまが気づかないことを知らせてあげる」こと

 

このコラムでも度々登場している小坂裕司氏。
小坂氏が提唱しているビジネスコンセプトに“マスタービジネス”というものがあります。

先日も彼のニューズレターで、商人はお客さんの「師」、お客さんは「弟子」であると“マスタービジネス”について言及しています。

商人は自分の商売の分野においてお客さんよりずっと詳しいし、一方でお客さんは自分の知るべきことを知らず苦労していたり、もっと楽しい世界があるのを知らないまま過ごしているので、それを解決してあげよう……。

小阪裕司の知恵のMJ*1【第856回 「名入れマスター」安心を売る】[1]より抜粋

これが、小坂氏が提唱する“マスタービジネス”の骨子です。

そしてこのコラムを続けてみている方なら分かるでしょうが、小坂氏が言う“マスタービジネス”とは、コラムで推奨する教育コンテンツの考え方と、キレイに重なります。

この辺の詳しい話は、別のコラムで説くとして、
ここでは「お客さまが気づかないことを知らせてあげる」。そのことを通して、営業や販売員という仕事のステージがワンランク上がることを忘れてはいけません。

またそれは「才能」や「自分の得意分野」というものが、意外に身近にあることかもしれないことを示唆しています。

二回で終える予定でいましたが、どうやら補強の意味でもう一編足すことになりそうです。 次回最終編も、どうぞ楽しみにしていてください。


[1] 『小阪裕司の知恵のMJ』とは、小坂氏が配信しているニューズレターのこと

  

  

  

 

記事提供:経営ビジネス相談センター(株) 代表取締役 中川 義崇

 

弊社は、日本で唯一の『営業マンのための人事考課制度』を専門的に指導するアドバイザリー機関です。

営業マンの業績アップを目的とした人事考課制度を構築するための指導、教育・助言を行っています。

また、人事考課制度を戦略的に活用し、高確率で新規顧客を獲得するための方法論を日々研究しています。