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専門コラム 第112話 営業は自分軸が大事!

 

世の中は大きな変化を遂げようとしています。

 

例えばアメリカ大統領選挙。

 

筆者は政治には疎く、左も右も分かりません。

ただ日米ともメディアの誘導はさておき、今回の選挙ほど、自由の国、民主主義のモデルとも言われるアメリカの選挙制度の崩壊(それは「醜態」とも言えるでしょう)を、世界に知らしめるものはなかったろうと思います。

 

またそのことで世界中の多くの人は、心を揺り動かされたのではないでしょうか。

 

今回の選挙だけではなく、新型コロナによって、良くも悪くも私たちの心は種々雑多な負の感情に苛まれた一年でした。

ただそんな時だからこそ、心の自分軸をしっかり持ちたいものです。

 

考えてみれば、今年ほど自分軸という言葉の大事さを実感した年はありませんでした。

何故なら自分軸こそ、営業マンにも大切な意味を持つからです。

  

      

営業は自分軸が大事!

自分軸っていったい何?

  

「自分軸」という言葉の出どころはどこかつかめません。

ただネットで検索してみるとNLP(神経言語プログラミング)の分野でも、自分軸が話題となっているようです。

 

また「他人は他人。自分は自分」と、子どもの頃、親からよく言われたことを思い出します。

これもれっきとした自分軸の話です。

 

最もシンプルに表現すると自分軸とは、

 

常に「自分で決める」ことができる人

 

であり

 

 • それは自分がやりたくてやることか?

 • 自分が楽しいと思えるか?

 

を自分に素直に言える(問える)人です[1]

 

また精神世界では、スピリチュアル・カウンセラーの並木良和氏[2]が唱える【こひしたふわよ】が有名です。

これは、

 

 • 心地良い

 • 惹かれる

 • しっくりくる

 • 楽しい

 • 腑に落ちる

 • ワクワクする

 • 喜びを感じる

 

が人間の本質ということ。

 

ここから離れることが自分軸から離れることになります。

 

特にコロナ以降、人間の本質が大事な時代が到来すると言われています。

精神世界に興味がなくても並木氏の【こひしたふわよ】は覚えやすいキーワードです。

上記と合致しない感情が降りてきたら、それはすべて他人軸と捉えておくと便利だと思います。

 

この自分軸に全て合わせて生活することは、誰でもスパッと出来ることではないようです。

ただ 8 割や 9 割方を自分軸に合わせて生きることは、普通の人でも決して出来ない話ではありません。

 


 

[1] [自分軸と他人軸の違い。生き方をシフトする4つのポイント}(https://www.midwivesonline.com/my-axis-stranger/#i-2)

[2] [並木良和 Official-site](https://namikiyoshikazu.com/)

 

     

営業マンにも自分軸が明確な生き方が向く理由

  

また自分軸という考えは営業活動にも有効です。

自分軸ではなく他人軸にばかり振り回されてしまうと、いつまで経っても自分というものが定まりません。

また振り回された結果どうなるかというと、自分というものを見失ってしまいます。

だから営業はたまに、身近な自然に触れる時間をと持つことを筆者は勧めています。

 

大っぴらにサボらなくても、昼食を公園の木陰でとるだけで、結構な気分転換にはなります。

そして暫くの間、情報を遮断して自分の心に向き合ってみましょう。

要は「ミニ瞑想」の時間を取ろうということです。

自分軸を取り戻すのに、瞑想でリラックスすることはとても重要なことです。

 

 

逆に自分軸が定まってくると、自分がこの仕事を通じ達成したいことが明確になります。

また自分軸が定まってくると、お客様への接し方にも変化が起き、説得力が増していきます。

営業という仕事に悪い影響どころか、良い影響しか残さないのが自分軸を持つというとです。

 

なお自分軸と自分勝手を混同する方もいるようです。

しかし自分軸が明確な方は、自分の価値観を相手に強要はしません。

反対に自分の価値観を相手に強要するのは、自己中心的な人・他人軸(他人からの評価)で生きている人です。

これはどちらが相手から好かれるかというと、自分軸が明確な方です。

 

また『可笑記(かしょうき)』の武士道論で、「武士道の吟味と云うのは、嘘(うそ)をつかず、……人を譏(そし)らず[1]」というくだりがあります。

「人を譏(そし)らず」と言うのは、他者を批判しない生き方です。

これは営業マンとして、理想の生き方・姿だと思います。

 


 

[1] [武士道:日本人の精神を支える倫理的な礎](https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g00665/)

 

     

人はもともと得意なことと不得意なことがある

   

先回のコラムでも触れていますが、書くことに特段ときめきがなければ、無理して書くことはありません。

 

何故ならそういう人は、もともと書いて伝えるのではなく、言葉で喋ってコミュニケーションをとるのが得意な場合があるからです。

ならばその得意な方法を伸ばし、やり方を検討した方が、より良い結果につながるのでないでしょうか。

 

人はもともと得意なことと不得意なことがあります。

 

書くことが好きな人は、おそらく初めから似たようなことをやっているはずですし、自分のやり方を自分で研究できるでしょう。

しかしもともと物を書いて営業していない方が、新たな方法を身につけるのは少なからず苦しみを伴います。

自分軸を大事しているなら、自分がしっくりこない方法は選びません。

 

自分軸を持っている人はどうするかというと、もちろん自分が得意なこと、ワクワクする方を選ぶでしょう。

そして自分がワクワクする方を選べば、結果も早くついてきます。

先回、筆者が伝えたかったことはそういうことです。

言葉足らずで、申し訳ありません。

 

(もちろん書くことが好きな方は、筆者が行ってきた方法をおすすめします)

 

皆さんの健闘を祈っています。