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専門コラム 第122話 設計事務所系の工務店で営業する際、押さえておきたいポイントとは?

 

設計事務所系の工務店の家は、総合的な予算を鑑みると、誰でも建てられるものではありません。

 

分かりやすいところだと、テレビ朝日系の長寿番組『渡辺篤史の建もの探訪』の中で紹介される家々の単価が参考になります。

 

番組後半でナレーターが伝える工法、建坪、それと総工費から、大体の坪単価が計算できます。

金額はあのクラスが参考になります。

 

そのため設計事務所系の工務店の家(厳密には家と庭)は、一般的な工務店のレベルを軽く突破しています。

 

営業として押さえておきたいのは、どのような点に注意すれば、一般のお客様に設計事務所系の工務店をすすめられるのか。

ここでは設計事務所系の工務店の家と一般的な工務店の家の違いを取り上げてみましょう。

  

     

設計事務所系の工務店で営業する際、押さえておきたいポイントとは?

設計事務所系の工務店の家が高くなる理由

  

設計事務所系の工務店の住まいづくりの特徴のひとつが、家と庭・外構を分けずに設計提案する点です。

これは家づくりの理屈から考えれば、理にかなったやり方です。 

 

一般的な工務店やハウスメーカーも、庭や外構工事を請けてもらえます。

ただ厳密には施主からの要望がないと、庭や外構工事はやらないか、後回しになるのが一般的です。

 

では、なぜ一般的な工務店やメーカーの家は要望がなければ、庭や外構工事はやらないのか? 

それは家と庭や外構工事を合算すると、あまりに金額が大きくなり、かんじんの住宅工事を他社に取られてしまう危険性があるからです。

 

庭をはじめ、植栽・外構工事は、住宅を見栄え良くする上で重要な要素です。

 

またプライバシーの確保、日差しの調整など、植栽・外構には住宅本体ではカバーできない固有な役割があります。

当然ながら、設計提案を第一に考える工務店は、初期段階から庭の要望も含め、家づくりを総合的に進めていきます。

 

そうなると、もちろん工期も植栽や外構工事も含めての計算になり、通常なら3ヶ月で済むところを、5ヶ月みてもらうことになります。

少し手の込んだ現場なら、半年掛かるということもあります。これは設計事務所系工務店なら大体同じことでしょう。

   

     

既成の新建材を使わない点、造作家具を多用する点など

   

二つ目に考えられるのは、設計事務所系の工務店の家では既成の新建材を使わないのが一般的です。

 

また、木のぬくもりを売りにしている場合は、造作家具の比率が高くなります。

これは家をすっきりと見せ、また統一感を出すためにも必要なことです。

同様にキッチンや洗面化粧台も、ひとつの家具としての位置づけと見なし、造作の比率が高くなります。

 

建材の話からいくと、幅木・廻り縁、またフラッシュドアなども、職人などと打ち合わせて作らせたものを使用します。

もちろんこちらの方が、一般に流通している新建材よりやや高くなります。 

 

既成の新建材って何だろうと感じる方もいるでしょう。

 

ここで言う内装の新建材とは、かんたんに言うと、集成材などに突板や挽板、またビニールシートなどを表層に貼った製品を指し、一般に安価で材料にばらつきが少なく、加工が簡単などのメリットがあります。

 

ただし新建材は、従来の建材が持つ風合いや経年変化で生じる味わいに乏しく、時間が経つと安っぽく見えるなどのデメリットがあります。

多くの設計事務所系の工務店ではこれを嫌い、多少高価となっても従来ある自然素材の建材を使います。

 

造作キッチンや洗面化粧台なども、大体同じ考え方から採用に至っています。

その代わり設計事務所系の工務店で建てた家は、大量生産した建材で作られた家とは全く別物の表情を見せます。

   

  

時間軸をイメージしてもらう設計  

  

最後に設計の「時間軸」にも触れておきます。

前回コラム記事でお伝えした鹿児島のベガハウスでは、要望確認の場面でお客様に時間軸をイメージしてもらっているようです。

時間軸とは、現時点での要望とこれから10年後の暮らし方の変化を想像してもらったときに出てくる差異のことです。

例えば時間軸をイメージしてもらった場合、「この子ども室ってこんなに要る?」といことが出てきます。また「リビングはここまで広くなくて十分」ということが出てきます。そうすると無理に床面積を小さくする訳ではなく、どのぐらいが適切な広さか、年老いてからの生活を含めて再確認できます。

その意味では、20年後、30年後、40年後と、更に時間軸をずらしてみることも必要でしょう。

それでは、皆さんの健闘を祈っております。

 

  

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