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専門コラム 第34話 セールスレターに必要なツール

 

先回の結びで予告したとおり、この記事ではセールスレターを書く上で、必要なツールについてまとめてみます。

と言っても主に便箋に限られるので、ツールと言っても大したものではありません。

 

ただ日頃から「書いて売る」ことを実践している方はツールを確かめる意味で、いっぽう自分のトークのみで営業活動をしている方には、セールスライティングの基本項目として、何か参考になることがあるかもしれません。

 

それでは始めてみましょう。

 

セールスレターを書く上で必要なツールを紹介!

切手は開封を促す意味で重要なツール

まず用意していただきたいのは市販の便箋、社名入りの封筒、郵便切手、そしてハガキです。

 

なおハガキによるセールスレターも、ちょっとした連絡に使えて、あると結構重宝します。

なのでハガキも数枚は用意しておくと便利です。

 

セールスレターで1日でも早く思いを伝えるには、お客様ご自宅の郵便受けにポストインするのがもっとも早く、実際私もそのようにしました。

たとえば展示場来場お礼の手紙なら、むかしは必ずその日のうちに届けたものです

(以前は「即訪」といって、他社メーカーと早さを競ったりしていた時代です)。

 

しかし最近では、「こんなに早く手紙が届いている(あるいは訪問された)!」と驚かれる(怖がれる)こともあるでしょう。

また逆に手紙だけなら、きちんと郵便で出した方がよい場合もあります。そのため、どんな場面でも郵便物をすぐ出せるよう、切手も数枚程度あらかじめ用意しておきます。

 

手紙にとって切手は、「開封」という大事な役割を果たしてくれる大切なツールです。

できれば目立つ記念切手などは、営業バッグやバインダーに入れておきましょう。

ちなみに私は、DMなどの定期的な郵便物でも、上位ランク客には自分で記念切手を貼って出していました。皆さんもいろいろ工夫してみてください。

 

便箋は縦書? それとも横書き

便箋は平易で書きやすい紙質のものをチョイスしてください。

 

便箋の選択では縦書(縦罫)が良いか、横書き(横罫)良いのか迷う方もいるかも知れません。

結果的にどちらでも構わないのですが、便箋についていえば、私は横書きを勧めます。

 

レターを多く書く方は分かると思いますが、今の時代は手紙の便箋以外でも、横書きが主流です。

パソコンのエディターやワープロソフトにいたっては、一部縦書きの機能もありますが、ほとんどが横書きです。

便箋の種類も、遅かれ早かれ横書きがやや多くなっているでしょう。

 

そして本文の書き方については、字下げ(ひとマス字を下げる、インデント)を設けない場合は、通常パラグラフ(段落)間で1行開けます。

これを「パラグラフライティング」といい、昔のウェブでは一般的でした。

 

字下げを設ける場合は、パラグラフ間で1行開ける必要はありません(開けて書く方もいますが)。

つまり和文でパラグラフが変わった合図となる字下げは、欧文ではパラグラフ間で1行開けるのと同じと考えるといいでしょう。

 

二冊目の便箋にレターパッドを選ぶ

ここまでの便箋は手紙を書くための便箋でしたが、営業マンなら自前の「レターパッド(レポート用紙)」などは用意していると思います。

「二冊目の便箋」とはこのレターパッドのことを指し、レターパッドもセールスレター用に使います。

 

通常レターパッドは折衝客との打ち合わせの記録に使ったりすると思いますが、セールスレターを書く場合、便箋とレターパッドを使い分けます。

使い分け方は、手紙色が強いレターは便箋を、告知や戦略的なセールスレター、長文のレターなどはレターパッドをといった感じです。

 

「戦略的なセールスレター」というとイメージがつかない方もいるでしょうが、簡単に言うと「営業色の強い文章」です。

ただしお客様は概して「営業色の強い文章」を嫌いますので、書き方にはそれなりの注意が必要です。

 

それでも「営業色の強い文章」も発信しないと、動かないお客様もいます。

「戦略的なセールスレター」は、そういう方に向けて書く手段と考えてください。

「戦略的なセールスレター」「営業色の強い文章」については記事を改めて解説します。

 

またレターパッドの種類は様々ですが、大手ハウスメーカーなど、会社専用のレターパッドがあるならそれを使えばいいでしょう。

ただすべての会社が専用のレターパッドを用意してあるとは限りません。

その場合はもちろん、自分で好みのレターパッドを選びます。

 

おすすめなのは、A4サイズの複写便箋(ノーカーボン)か、むかしからある「Project Paper」(格子マス。こちらはカーボン機能がありません)といったところです。

 

住宅業界は「言った言わない」が何かとトラブルの原因となりやすく、これを避けるため、打ち合わせ記録が保存できる複写便箋は非常に重宝します。

また「Project Paper」(格子マス)は簡単な図面が書けるので、プラン入りのレターを書く際に助かります。どちらもアマゾン等で入手可能です。