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専門コラム 第410話 DaiGoさんの動画【これから稼げるスキルTOP5】に対する雑感など

 

以前、YouTube のおすすめ動画に、DaiGo さんのチャンネルのある動画が上がっていました。

タイトルはズバリ、
『【これから稼げるスキルTOP5】現代では資格よりも、こういったスキルが重要になってきているみたいです!身につけたら人生変わること間違いなしのスキルをご紹介!【DaiGo 切り抜き】[1]』です。

つまり現代、またはこれから世の中は、何かの資格より、この動画で紹介されているスキルが重要になってきていると DaiGo さん言います。

そして、どんなスキルなのかと言うと、その幾つかは、このコラムでも重要と唱えてきた、営業マンである皆さんに身につけていただきたいスキルが入っていました。 DaiGo さんの紹介している【これから稼げるスキルTOP5】とはどう言うものか、またこれに関して筆者がどう感じたかを、ざっくりまとめてみます。


[1] [【これから稼げるスキルTOP5】現代では資格よりも、こういったスキルが重要になってきているみたいです!身につけたら人生変わること間違いなしのスキルをご紹介!【DaiGo 切り抜き】]

  

DaiGoさんの動画【これから稼げるスキルTOP5】に対する雑感など

多くの人がスキル習得の間違いをしている!

DaiGo さんがこの動画で紹介しているスキルプログラムを、P.A.C.E.プログラムというようです——彼の考えでは、これらのスキルを「D ラボ」というメンバーシップのようなところで、詳細に解説したいようです……。

そして実験を行なったのは、インドの「IT都市」「世界で最もダイナミックな都市(2017 年)」「インドの軽井沢」、果また「インドのシリコンバレー」とも言われるバンガロール。その都市に所在する、ある工場で行われたもの。

実験の内容は、工場に勤務する 2700 名の女性従業員に、このスキルを身に付けると生産性がどれぐらい上がるかを調べたようです。

また、このスキル(P.A.C.E.プログラムのこと)を身に付けると生産性がどれぐらい上がるかという動きは、世界的にはすでに多くの企業が取り入れており、会社はもちろん、個人としてもこれを意識的に取り入れ、そして磨こうという動きが活発になっているのだそう。

というのも、社内研修等でこのスキルを伸ばそうと取り組んだ会社は、収益率が 2.5 倍に向上した例もあったようです。

ここで DaiGo さんは、幾分力を込めて力説します。
「多くの人がスキル習得の間違いをしている!」と……

たとえば皆さんは、今年どんなスキルを身につければ、将来的に安心できるでしょうか?

プログラミングのスキルですか。何かの資格習得ですか。はてまた英会話のスキルでしょうか。

ちなみにこれらのスキルのことをハードスキルと言いますが、いま求められることは、資格などの数値で測れるハードスキルではないという研究が、多方面で出てきているというのです。

これについて DaiGo さんは、

現在の仕事はかなり複雑性を極め、もはや従来の資格取得など、数値で測れるスキルでは対応しきれなくなっている。

と言います。

これに対し、いま白羽の矢が立っているのが、数値などで測れないソフトスキルです。

ソフトスキルとは、聞き上手な人とか、アイデアが出やすく問題解決能力が高い人とか、チームをまとめる力があるとか、どんな時もユーモアを忘れない人間性などが、これに当たります。そういう数値で測れない力がある人こそ、これから社会で求められるそうです。

これって、何だか流れが一巡しただけのような気がします。
ところでこういう人って、皆さんの近くにいませんか? そうです。営業マン(あなた自身)です。

 

P.A.C.E.プログラム【これから稼げるスキルTOP5】

  • 第 5 位 コミュニケーション
  • 第 4 位 問題解決スキル
  • 第 3位タスク実行力
  • 第 2 位 時間管理
  • 第 1 位 ファイナンシャルリテラシー

これが先ほど、インドのバンガロールにある工場で行われたソフトスキル関する研究で、上位 5 位に上がったもの。

なおこの実験で生産性がどれぐらい上がったかというと、研修を受けなかった人と比較すると、生産性が 7 %も上昇したそうです。

DaiGo さんも言っていますが、これは一般的な頭脳労働とは違い、通常の工場の労働で生産性が 7 %も上がったということは、かなり評価できることだと言えます。

またP.A.C.E.プログラムの研修を受けた人は、そうでない人と比べ、複雑な仕事を任される可能性もアップしたと言います。これは第 5 位 コミュ力の上昇がもたらしたものと、DaiGoさんも分析しています。

なお【これから稼げるスキルTOP5】の第 5 位にランキングされた「コミュニケーション」とは、「聞く力」「傾聴力」とも評され、米 FBI も認めるコミュニケーション能力とも言われているそうです[1]

本コラムでは、近年のタモリ氏の「会話力」や「傾聴力」を例にした記事が、たしか 2 記事ばかり上がっているかも知れません。

「聞く力」「傾聴力」について記事を書くと、それだけでまた 1 記事、2 記事書けてしまうぐらい、営業マンには重要な会話術です。興味があれば「経営ビジネス相談センター タモリ」などでググってみると、古い記事が検索できるかもしれません。

また第 4 位の問題解決スキルについては、具体的に特定はしていませんが、言うまでもなく「営業が常に抱えなければならないスキル」と言ってもいいものです。

考えてみれば、営業という仕事は、折衝の進展状況や現場の問題など、常に問題解決を迫られている仕事と言っていいでしょう。一般に長くこの仕事を続けている人にとって、問題解決こそ、常に向き合っているテーマではないでしょうか。

第 2 位、第 1 位の時間管理やファイナンシャルリテラシーは、営業マンだけが高い能力とは言えませんが、自分の仕事を極めていけば、誰もが自然と求めていくものだと思います。理由はどちらも幸せに生きていくのに、欠かせないスキルだからです。


[1] [【FBIも認めた】友人や会社などで「この言葉」をよく言われる人は、その裏に隠されたとんでもない能力を持っていました!【DaiGo 切り抜き】]

 

地味なスキルに光を当てたことは素直に喜ばしいこと!

そして筆者の雑感ですが、ハードスキルよりソフトスキルのほうが時代に合ってきているというのは意外でした。筆者がもっと若ければ、英語力を高めたいというのが、希望としてあるからです(これについては現在も挑戦中です)。

またソフトスキルというものについても、営業だから「聞く力」「傾聴力」に長けているかといえば、それはもちろん違うと思います。

特に「傾聴力」は難しく、ある程度売れる人でも、完全に自分でコントロールできている人は、ほんの僅かだと思います。
たとえば『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』に登場するキルデア・エスコートのように、適切な質問を投げ掛けて、相手が気持ちよく喋ることを待てるというのは、普通の営業ではまだ達成できていない方が多いでしょう。

要はどんな仕事であれ、自分の仕事に使命を感じ、正直に取り組んでいる人というのはまだ少ないと言えます。

ただそれにしても、プログラミングなどより、地味なスキルに光を当てたことは素直に喜ばしいと感じます。また営業に特化してはいませんが、「聞く力」「傾聴力」に注目したこの研究に対し、セールスマンの端くれとして拍手を送りたと思います。

皆さんは P.A.C.E.プログラムにどのような感想を持たれたでしょう? ご意見などがあれば、お待ちしております。

 

 

記事提供:経営ビジネス相談センター(株) 代表取締役 中川 義崇

弊社は、日本で唯一の『営業マンのための人事考課制度』を専門的に指導するアドバイザリー機関です。

弊社では現在、新築住宅を手掛ける工務店・建設会社様を対象に、「売るためのロジックの再構築」に集中して取り組んでおります。

令和7年1月度以降、日本国内の主要都市で『営業力アップ』をテーマとするセミナーを順次開催し、住宅営業の工程毎の様々な売れるアイディアを提案しています。