専門コラム第77話春こそ始めよう！気軽に試せるガーデンセラピー

植物が次々と芽吹く春、屋外で過ごす時間が心地よい季節です。

こんな季節こそ自然から癒しを得たいものですが、忙しい私たちにはなかなか難しいときもありますね。

そこで今回は、自宅で無理なく実践できる「ガーデンセラピー」についてご紹介いたします。

春こそ始めよう！気軽に試せるガーデンセラピー

ガーデンセラピーと聞くと一見難しそうに聞こえますが、シンプルに表現すると、誰もが家で気軽に始められる「植物で身心を癒す試み」です。

その種類は大きく分けて５つに分かれています。

・植物を育て慈しむ「園芸療法」

・自然の傍で芸術や庭の美しさを楽しむ「芸術療法」

・散歩など自然の中で過ごす「森林療法」

・庭で植物を育て食に繋げる「食事療養」

・緑に囲まれた住まい作りを目指す「住まい方療法」

自然を傍に感じることは、ストレスを軽減し血圧を下げ、不安や悲しみ、怒りを緩和する効果があると言われています。

そういった意味では、ガーデンセラピーは自宅の庭で、無理なく継続し癒しの効果を得られるのが大きな魅力です。

自由な発想で楽しめるガーデンセラピーですが、何からはじめて良いのか戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。

具体的に気軽に実践できる３つの方法をご紹介しましょう。

お庭でただ自然を感じるだけでも、ガーデンセラピーの効果は期待できます。

とは言え何もしないのは苦手という方は、収穫が楽しめるハーブや野菜を育ててみませんか。

特に香りの良いハーブは「芳香療養（アロマテラピー）」になり、癒し効果は抜群。

さらに食卓に取り入れることで、新鮮で健康的な食べ物を意識するきっかけや食育にも繋がります。

自然とゆっくり向き合えるよう、ガーデンファニチャーやベンチなどをお庭に設置してみましょう。

庭に寛ぎスペースがあると、植物や土の香り、風の音、草木の手触りなど、自然をより近くに感じられます。

このような「森林療法」は、ストレスホルモンの減少や癒し、免疫力の向上にも繋がると化学的にも実証されています。

在宅ワークや勉強の合間に活用すれば、気分もスッキリ頭の切り替えにも役立ちますよ。

室内から自然と一体感を感じられる空間づくりを意識してみるのもおすすめです。

たとえばベランダにウッドデッキを敷き、室内から素足で外に出られるようにするのも簡単な「住まい方療法」になるでしょう。

さらに好みの鉢植えを設置すれば、自然と室内との距離も近くなり、ガーデンセラピーの効果をより感じることができます。

いかがでしたか？

「気付かないうちに実践してた」なんてガーデニング好きの方も、そうでない方にも知ってほしいガーデンセラピーの魅力。

意識することで、より自分に合った楽しみ方を見つけられるかもしれません。

ぜひ自由な発想で試してみてくださいね。

もともと技術的なことが大好き。

前職は医薬品の工程設計や設備設計に携わり、実際にモノづくりの現場を経験しています。また、技術資料も日常的に制作していました。

そこで培った解析力をもとにお客さまの会社や製品の技術的な良さ、魅力をわかりやすく整理し、デザインを通して発信いたします。