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専門コラム 第69話 住宅ローンは一般論だけでは語れない!

 

ご存知の方も多いでしょうが、YouTube に「住宅FP関根※1」という、登録者数が 2.6 万人規模(2020 年の 6 月現在 )のビジネスチャンネルがあります。

 

こちらの動画サイトは読んで字の如く、FP技能士の関根克直 氏が運営する、住宅資金計画系のYouTube チャンネルです。

まだ知らない方のために、今回取り上げて見たいと思います。

 

とにかく分かりやすく有益なチャンネルです。

資金計画の解説の際など、参考されたら良いでしょう。

※1(参考サイト) 住宅FP関根 (https://www.youtube.com/channel/UCR9qsxLvO-K7lL_bqyjO3kw/featured)

 

住宅ローンは一般論だけでは語れない!  

住宅FP関根克直氏とは?

簡単に関根氏のプロフィールについて触れておきます。

 

関根氏は高校卒業後、都内ソフトウェア会社に勤務し、主に法人向け(旧第一勧業銀行など)のオンラインシステム開発に携わります。

そして 2 年ほどで退職し、ワーキングホリデーで渡豪。

日本に帰国後はウィンドサーフィンのプロインストラクターを続けながら、同時に個人投資家として株式やFXといった投資・運用を経験しますが、このときお金の大切さに気づき、予てから関心があったFPの資格取得を目指されたそうです。

 

そしてファイナンシャルプランニング技能士の勉強を通じ、白鳥光良社長(株式会社住まいと保険と資産管理)に出会い、FP技能士資格取得後は白鳥社長に師事。

2004 年から同社にて、FP技能士として、住宅購入・住宅ローン相談を中心にお金に関する幅広い相談業務を開始します。

 

またワンルームマンション投資で騙されている人が多いことを知り、2011 年からは「投資用マンションSOS※2」を独自にスタート。

現在は、住まいと保険と資産管理にてFPとして活動する傍ら、ワンルームマンション投資家として自らも5 室を所有(2020 年 5月)しておられます。

 

メディアの出演は自らのYouTube チャンネルのほか、TBSテレビ系「ひるおび!」などにも、住宅購入やマネーの専門家として、時々出演依頼があるようです。

※2(参考サイト) 投資用マンションSOS (https://sekine-fp.com)

 

「変動金利の 1.25 倍ルールは無視して大丈夫!」の衝撃

関根氏のYouTube チャンネルの良さは、ライフプランの資料を所々で提示して、分かりやすい解説をなさっていることでしょう。

また実際に具体的な計算を使っての解説も、このチャンネルの特徴です。

一般のFPは、ここまで上手にライフプランの資料の解説を用いないかもしれません。その点、関根氏は、動画の編集の知識も確かなようです。

 

筆者は、随分前に「住宅FP関根」を、一目をおいて見ました。

それと同時に「住宅FP関根」のどこがどう凄いのかイマイチ一言でまとめられず、どのように紹介したらと、色々と困っていたのも事実です。

 

確かにこの動画サイトの解説の細やかさから考えれば、やはり資料の見せ方と計算にあるのだと分かります。

ただもう一点、「住宅FP関根」の特徴を上げるとしたら、住宅ローンをありきたりな一般論ではなく、現在の環境(とくに国の低金利政策)から冷静に分析し、意見しているという点があげられるでしょう。

 

特に今年の 1 月ごろ、「変動金利の 1.25 倍ルールは無視して大丈夫!※3」という動画が出た時の衝撃は、いまも記憶に新鮮に残っています。

実際、あの動画以来、変動金利の未払金利息について、マイナスな意見を発信するサイトをあまり見かけないように思います。

 

またあの動画により、住宅ローンの返済方法は多方面から、新たな計算によってシミュレーションすることが求められるようになったのではないでしょうか。

つまり「住宅FP関根」は、これまで常識と考えられていたような住宅ローンの一般論が、必ずしも正解ではないことも適確に伝えているのですね。

※3(参考サイト) 変動金利の1.25倍ルールは無視して大丈夫!いまだに言っているやつはアホ (https://www.youtube.com/watch?v=FqRFc1lCNLs&t=131s)

 

住宅営業の基本業務とは何か?

ただ少し残念なことは、FPの関根氏を通してみても、住宅や不動産の営業マンについて、全員ではないにせよ、やはり仕事ぶりの評価はあまりよろしくないようです。

 

これについては関根氏が、ハウスメーカーとの打ち合わせに、幾度にも亘り同席した感想を、割と克明に、動画やテキストサイト※4にまとめておられます。

 

以前このコラムで、ある設計士さんが住宅営業の仕事について、批判的な意見を書いてあったことに、筆者なりの思いを書きました。

ただ今回は住宅のマネーのお話ですから、より「営業寄り」の仕事です。

それだけに批判は残念です。と同時にこれを営業マンは、反省すべきといわざるを得ないでしょう。

 

サイトの本文にもあるように、多くの人が「営業マンの仕事は、契約を取ること、そして、請負価格を上げること」だと考えているのかもしれません。

しかし、筆者は「請負価格を上げること」は少し違うと考えています。

 

筆者が住宅営業の資金計画上の仕事で大切にしたいことは、まず一つが、顧客の諸状況から判断できる適切な住宅の予算の抽出です。

そして、住宅ローンで破綻する方を少しでも減らしたいとも考えています(とくに今の住宅ローンは、自己資金比率が、親族からの贈与も含め、以前と比較すると少なすぎます)。

 

これらを無料で提供できる、またアドバイス差し上げるのが、住宅営業の基本業務だと思っています。

 

果たして、現役の皆さんはどのようにお考えでしょうか?

※4(参考サイト) 投資⽤マンションSOS|注文住宅購入 (https://sekine-fp.com/custom_houses)